maru製作法紹介 2

小さい球の製作法




「直径13.5oの球が欲しいけど、粘土を手で丸めただけでは、精度が出ないし----」
ときおり、中途半端な直径の球が欲しい場合があります。

もちろん、真球(完全な球)は製作できませんが、
それなりの精度をもった、小さな直径の球が製作できます。



今回は、直径は約13.5oの球を例にします。

n1

まず、セメダイン社の
木工用エポキシパテを
手の中で丸めながら 固めます。

このパテは、硬化時間が5分。
体温では3分位で固まります。
極力、球になるように注意しながら丸めます。

他には、ラドールや、ファンドなどの
粘土でも大丈夫です。
この場合は、手で丸めた後、
完全に乾燥させてください。

n2


欲しい径より少し大きめの球を作り、


n3

まず、表面を一皮むく感じで
中目のヤスリでざっくり削ります。



次に、球を作るための工具を自作します。


1

厚さ1.2oのアルミ板に、ドリルで穴を開け


1

リーマという工具を使用し


n4b 1

ドリルで開けた穴を
グリグリと必要な大きさ(約直径12o)に
広げます。

ここで、リーマで加工した穴の端には
”返り”という鋭いそり返りが出来ます。

金属加工では、この”返り”は
手を切ったりして危険なので、


1

カッターやヤスリ等で”返り”を
削り落とします。


1 n4c

そして、もう一度
軽くリーマで加工し
穴の端に、もう一度”返り”を作ります。

ここでは、この新たに作った”返り”を
”刃物”として利用します。

”返り”の大きさは
手で触って、解るくらいにします。


1

ヤスリで一皮むいたエポキシパテ製の玉を
アルミ板の穴にセットし、
指で軽く押しつけるようにして、回すと
玉の表面が削れます。
玉をまんべんなく回して削ると
ある程度の精度をもった球が
簡単に作れます。



あとは、ノギスで直径を測定しながら、

”ヤスリで球の表面を削る”→
”アルミ板に玉をセットし、表面を削る”

を繰り返し、必要な球の直径に近づけてください。

必要な径に近づいてきたら、
ヤスリは、”細目”に変え、
少しづつ削るようにすると、
より綺麗な球が出来ます。

(切れ味が悪くなった場合は
ヤスリ等でアルミ板の”返り”を取り除き、
再度リーマで”返り”を作ってください。)

注)必要ないアルミの”返り”は、
危険なので取り除いて下さい。
また、手を切らないように、
十分注意してください。

n5b n5c

アルミの穴径を変えると、 色々な径の球が製作できます。
表面を600番位〜のサンドペーパーで仕上げれば、
完成です。


大型の球体関節人形用の
指関節なども、この方法で制作できます。
手足や腰に使用する
大きい球の製作法(ラドール編)は
こちらです。




工作法 紹介(メニュー)に戻る
back next
home
注)各コンテンツに戻る場合はブラウザー上の”戻る”を用いてください)
inserted by FC2 system