maru くたくた日記

その3 恐怖のコラボ



前回、私は”旅行にカメラ持たない派”とお話したのですが、
本当の理由は?とある方から、ご質問をうけました。

実は私、”見えちゃう方の人”なんです-----。
その----あれが-----。
正面からは見えないのですが、
ふとしたときに、目の端のほうで、見えるんです。
居るはずのない所に、人の足とか、人影が。
そして、カメラに写っちゃうんです。 やっぱり------


というわけで、今回は、そんな私が体験した、最も不可解な話です



3、4年位前、
夏休みに、車で、ある湖に1泊2日の家族旅行に行ったんです。
で、この時期、当然考えるのは、道路渋滞、
何を考えたか、絶対に渋滞しない(であろう)ルートを選びました。
峠越えの山道を------(無謀!)

朝6時位に出発しました。最初は片側2車線、計4車線の道路、
運転を進めるうちに、道は山に向かいだし、
そのまま、山の中へ(峠ですから---)、
そして、いつしか、蝉の音が木霊する、
清流にそった、片側1車線の狭い道が続きます。
朝の木漏れ日の道を、涼やかな風とともにドライブでした。
(今度、この川辺でピクニックでもうなんて、妻との会話もでてきます)

 出発して2時間ほどで、これから向かう峠への標識を見つけます。
峠への道は、山間の、家々が建つ集落へと続く道でした。


toge1

「峠といっても、ここに住む方たちの生活道路のようだね。
きちんと舗装もされているし、この峠は、比較的、通りやすい道だよ きっと。」
と私。



------甘かったです-----。


toge2

民家はすぐに無くなり、道は砂利道に、車1台 やっと通れる幅----
断崖に造られたウネウネとした見通しの悪い、
陽の当たらない道に変貌しました(峠ですから----)。
カーブでは警笛を鳴らしながらの運転です。

「夏休み中の家族の事故って、こうやって発生するんだろうなー」
妙に実感してしまいます。

腰痛家全滅か否かは私の手に-----
慎重に運転を進めます・

峠に入って、1時間ほどでしょうか、
頂上に着いたのか、
突然明るい開けた場所にでました。

青いススキが茂る 斜面に広がるちょっとした原っぱでした。
道幅も少し広くなり、車どうし、すれ違える位在ります。
蝉の声も爽やかに響いてきます。

「ここで、一休みでも」

と思ったときに、
------背筋から、右側の肩あたりに、ざわっとした感覚。

私の後ろ---右後部座席や、車内にいる感じではありません。
運転しながら、右目の端で、車外に原因を探します。

運転座席からは、
右側に、なだらかに下るススキの原っぱが見えます。
と、目線より少し上 ススキの茂みの上を、
車から2〜3m位離れた所に

------車と併走する何かがいます-----。


私は、顔を動かさずに、
一瞬だけ瞳をめいっぱい右側に送ります。

肌色と黒の塊------
水墨画のような、妙に歪んだ顔がありました。
黒髪を長くなびかせた、落ち武者風の生首。
----たぶん 目は合わなかったと思います------。


toge3

冷房のためと、土ほこりが入らないように、
車の窓を閉めておいて良かったと思いました。
少なくとも、車内と、外は、隔絶されてます。

私が、首の存在に気付いたからなのか、
それとも気付かなかったと思い違いをしたのか、
間もなく、生首は車から離れていきました。

「ああ----これから、楽しい家族旅行なのに------
家族には内緒にしておこう------」
家長として、一応 気を使っておくことにします。


それから、約30分くらいで、峠をほぼ抜けました。
まだ、山の中、木立が生い茂る山道です。
しかし、嫌な気配も無くなりました。
人間 ホッとすると、トイレにいきたくなるものです。

見通しの良い路肩に車を止め、トイレタイムとします。
膝下位の鬱蒼とした雑草の茂みに向かって、
おっさんの特権 立ち小便を始めます。
「あー−この開放感」 などど思っていると-----

放水している、草の茂みから突然、
茶色い塊が跳びだし、
放物線を描き、茂みの中に消えていきました。

一瞬見えたその形は----正に-----ツチノコ!!!

我を忘れ、用事も途中で、パニック気味に、車に逃げ帰ります

私:「い、い、い今、茂みに向かってシッコしてたら!
ツ、ツチノコが跳びだしてきた!!!!」

妻:「見間違えでしょー」
私:「そ、それから、今まで黙ってたけど、
さっきの峠の原っぱで 飛んでる生首も見たんだっっ!!!」

(↑家長としての、気使い すでに無し)
妻:「きっと 疲れてるのね。 運転代わるわ」
私:「--------」


出発から4時間後、
一人、ぐったりとした疲れを感じながら、
目的地の湖に無事着きました。

そして、この旅行の間、妻の妙な気遣いが、
チクチクと心に突き刺さることとなる
家長の私でした----(涙)




以上が私が体験した、最も不可解な話です。
峠の運転で疲れた私が見たのは、
共に幻だったのか----------

約30以内に、”心霊体験”と、”未知動物遭遇”
という”恐怖のコラボ”を体験した私の話

信じてくれた人は----まだ、いません-------

あなたは------信じますか----


(というか、信じてください---(涙涙))



追伸
 旅行の帰りは、もうあの峠を通りたくないので、
渋滞覚悟で、普通の道を利用しました。
目的地から、自宅までの所要時間
-------わずか、1時間30分------(涙涙涙)







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