1/3 ナウシカ製作記
VOL.7 スパッツ編-------------1/1
劇中で、飛行帽の次に特徴的なスパッツを製作します。
Fig. 7-1
参考文献 : 宮崎駿、アニメージュコミック ワイド版 風の谷のナウシカ2、徳間書店。
原作風の谷のナウシカの設定によると、
●スパッツは 着地の際、粗い地面からひざとスネを守るもの
●前面にセラミック片を縫い込めた分厚いフェルト製
となっています。
分厚いフェルトを表現するため
厚手の豚革のバックスキンを使用することにしました。
今までと同様に、
製作した人形の足に新聞紙をを巻き
布テープでコーティング、カットして型紙を作ります。
Fig. 7-2
型紙を基に
こんな形に豚革を切り出し
端を接着します。
向かって左がスパッツの裏地になります。
Fig.7-3
参考文献 : 宮崎駿、風の谷のナウシカ 宮崎駿 水彩画集 、株式会社 徳間書店。
革の端の処理は
"設定の厚いフェルト"感を出すために
あえて、ごつごつした感じにします。
接着はGボンドクリアです。
スパッツはベルトで足に巻き付けると妄想しました。
これは、ナウシカのイラストで、スパッツのこの辺りに
ベルトが縫い付けられている様な感じに見えるからです。
ベルトを付ける位置をボールペンで下書きします。
ベルトも革で作ります。
革を帯状に切り出します。
Fig. 7-4
今回は、縫い目の記し付けに。
裁縫用のローラーを使います。
Fig. 7-5
ベルトを、スパッツにGボンドクリアで接着し、
ローラーで ベルトに印を付けます。
穴の間隔は2mm位です。
Fig. 7-6
印に革用縫い針を付けたピンバイスで
穴を開けます。
Fig. 7-7
こんな感じに、縫って行きます。
ベルトはスパッツから こんな風に出します。
Fig. 7-8
上下にベルトを縫い付けました。
Fig. 7-9
次に、こんな形のプラ板と布を用意します。
Fig. 7-10
布にプラ板をGボンドクリアで接着します。
製作したスパッツとの大きさは
こんな感じです。
Fig. 7-11
スパッツに綿のシートを入れ、
先ほど製作した、
プラ板を貼った布を入れます。
このプラ板は、設定に出で来る
スパッツの内側に縫いこまれているセラミック片の代わりです。
足にスパッツを巻いたとき、このプラ板により、
なんとなくゴツゴツした感じを出します。
Fig. 7-12
スパッツの端を縫って行きます。
この革は厚いため、
巻き縫いにしました。
Fig. 7-13
上側を少し縫い残しておき
ここから、スパッツ上側に厚めに綿を入れます。
Fig. 7-14
スパッツが完成しました。
後ろの紐は、革に穴を追加し、加工してます。
------つづく------