1mサイズ 巨神兵(火の7日間版)製作記
VOL.1 巨神兵(火の7日間版)製作記-----------1/1
最近、老眼がきついです-------(涙)
というわけで、
無性に大きなものが作りたくなりました。
で、
火の7日版の巨神兵を
1mサイズの球体関節仕様で作ります。
Fig. 1-1
参考文献 : 宮崎駿、アニメージュコミック ワイド版 風の谷のナウシカ2、徳間書店。
原作版の火の七日間です。
最終的には、このシーンを目指します。
Fig. 1-2
small>参考文献 : アニメージュ編集部編 THE ART OF NAUSICAA、徳間書店。
ただ、巨神兵は、原作等々の中でも、
結構、設定が最後まで決まらなかったようです。
Fig. 1-3
参考文献 : 宮崎駿、アニメージュコミック ワイド版 風の谷のナウシカ6、徳間書店。
形状は、原作6巻のオーマを参考にします。
Fig. 1-4
参考文献 : 宮崎駿、アニメージュコミック ワイド版 風の谷のナウシカ6、徳間書店。
細部も同様に、原作6巻のオーマから、
Fig. 1-5
まずは、図面(?)を描きます。
イメージ的には、"巨神兵東京に現る"のシルエットで
(ヱヴァンゲリヲン風ともいう)
原作のオーマの意匠をいれます。
Fig. 1-6
図面を拡大コピーして、身長1mにします。
-------思ったより----デカい----(汗)
この拡大図を基に、
Fig. 1-7
まず、胸を作ります。
大まかなディテールを、
彫刻刀で彫ります。
製作方法は
1/3 ナウシカ製作記 VOL.3 胴体編
と同様です。
こちらをご参照ください。
だだ、1/3スケール位の人形では
、巻く布の厚さ5mm程度にしますが、
本製作では、本体を彫刻刀で削り込むため、
10mm程度の厚さに布を巻きます。
Fig. 1-8
同様に、腰と尻部も作ります。
彫刻刀で、
大まかなディテールを彫ります。
Fig. 1-9A
ここで、
本製作では
球体関節部分は
発砲スチロール球を原型にしています。
(ユザワヤ等の手芸店で買えます)
発砲スチロール球
10mm単位位で直径が各種あり、便利です。
発泡スチロール球をポリ袋等に入れ、
(注:発泡スチロールが、プラキャストで溶けないようにするため)
Fig. 1-9B
メリヤスを4〜5枚位重ねて
テルテル坊主 状にします。
そして、目安になるように、
目立つ色の糸で、 周囲をぐるぐる巻きにします。
不要な布部を切り取ります。
あとは、 ジップロック等の丈夫な
ポリ袋等に入れて
プラキャストを必要量注ぎ、
布全体にプラキャストを染み込ませます。
固まったら、球状に、
やすりで成形します。
Fig. 1-10
脚部も作ります。
ここも、彫刻刀で、
原作のオーマと、
人体の筋肉の付き方を参考に、
大まかなディテールを------。
Fig. 1-11
足も作ります。
足にも、
人体の筋肉の絵を見ながら、
ディテールを入れます。
(注:本製作記も、各部の製作、部分的に並行で進めています。)
(足の上の球のディテールは後述します。)
Fig. 1-12
肩の球体関節を作り、
腕もつくります。
ディテールは----(以下同分)
Fig. 1-13
今回は、製作物がデカいので
エポキシパテも、"ウッドエポキシパテ"を使用します。
これ、(注:以下、個人的感想です)エポキシパテにしては、
ポリパテっぽくてちと、使いずらく、
硬化時間も長いですが、
とにかく、接着力が半端ないです。
安くて、量が多いのが、最大の魅力です。
Fig. 1-14
顔も作ります。
これも、スタイロフォームで原型を作り、
サランラップ等でしっかり包み、
布を巻き------
の作り方です。
お約束の、口も開閉します。
ポイントは、
ずらっと並んだ、
歯茎の謎の丸穴のディテールです。
ここは、後のお楽しみ-----というこしで-----。
Fig. 1-15
頭を付けて、全体のバランスを見ます。
う〜ん、若干、肩の位置が低いような-------
(後日、肩の位置、10mm程 上にあげました)
Fig. 1-16
参考文献 : 宮崎駿、アニメージュコミック ワイド版 風の谷のナウシカ2、徳間書店。
ここで、
本製作のある意味、キモを-----
巨神兵といえば、原作に登場した秘石です。
ということで、
Fig. 1-17
本巨神兵は、球体関節部分に
秘石のディテールを入れます。
妄想設定としては、
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この秘石型の各球体は、
実は反重力装置であり、
巨神兵は、反重力の糸に吊られた、
巨大な生きた操り人形である。
(『∀ガンダム』も同じような設定でしたね-----)
という設定です。
で、安全装置として、
この秘石型反重力球のエネルギーは
1週間でエネルギーを使い切り、停止する。
それが、火の7日間の真相の1つ
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(↑もう、いい年のおっさんなのに、中2病が治りません----)
というわけで、ひたすら、
秘石型を彫刻しまくります。
球各部の大きめの〇の部分には、
最終的には
レンズ型に削ってスライスした
透明アクリル丸棒が入ります。
Fig. 1-18
顔のディールと、
肩の突起部分を作成しました。
お約束の
プロトン砲
発射シーンも再現可能です。
(口の中の穴の部分に、プロトン砲入れます。)
牙の根元も、
実は、球体関節になっていて、
自由に動かせます。
Fig. 1-19
牙の可動の仕組みはこうです。
各牙の根元に小型の木球を仕込み、
細ゴムで引っ張ってます。
Fig. 1-20
背面のディテールは、こんな感じです。
背骨の突起部分記、
折れないように、芯にプラ板を使用してます。
背中に埋まってる
゛秘石型反重力球が-----"エヴァ"っぽい-----(涙)゛
木の棒は、後日、透明素材に変更します。
Fig. 1-21
全身を組み立ててみました。
わりといい感じ-----?
Fig. 1-22
火の7日間で、巨神兵が使用している
槍の柄を作ります。
多分、実際には、
巨神兵の槍に"柄"は無い、
と妄想しますが、、
模型的には、柄を作らないと、、
発光ギミックを入れるスペースがないからです。
外径15mmの銅パイプに
0.3mm真ちゅう板等で、
それっぽい、ディテールを入れます。
銅と真ちゅうは、
M1ねじ(直径1mm)で固定し、ハンダ付けします。
Fig. 1-23
指を製作し(球体関節仕様)、
体全体を組み立てました。
使用したゴムは、"丸ゴムの6本丸"。
胴体は、"丸ゴムの6本丸"を約20本で、
脚部は、足1本に"丸ゴムの6本丸"を8本、
腕部は、足1本に"丸ゴムの6本丸"を6本、
で支えています。
透明素材で、肩の発光部と
槍を作りました。
ここで、
透明素材、
本来は透明アクリル棒を
使用したかったのですが
硬すぎて、
手加工では無理でした。
(加工方法の開発は、次回の"(もののけ姫の)ディダラボッチ製作記"にて)
しょうがなく、
透明度はアクリルよりやや落ちますが
透明ポリカーボネイト丸棒を使いました。
(この素材は、比較的柔らかいので、カッターナイフで少しづづ削れます)
Fig. 1-24
ただ、
この、少し透明度が落ちるポリカーボネイト棒が
後日、悲劇を招くのでした----------
Fig. 1-25
全身に、筋肉の繊維を彫刻刀(三角刀)で彫り、
塗装しました。
全身のベースカラーはMr.カラーのウッドブラウン
全身を、使用済真ちゅう製ワイヤーブラシでこすって、
シヤドー部と、金属光沢を同時に出します。
真ちゅうブラシで色が剥げた部分には、
つや消しグリーンを塗りました。
イメージは、"杉の老巨木"です。
発光部突起部と槍は、クリアイエローと、
クリアオレンジでグラデーションを入れました。
秘石状の球体関節は、ゴールドを塗り、
ウッドブラウンで汚しを入れます。
Fig. 1-26
目玉は透明アクリル球を半分に切ったものを
クリアグリーンで塗装です。
Fig. 1-27
発光部には、LEDを仕込みました。
Fig. 1-28
口内のプロトン砲は
外径15mmの銅パイプと、
真ちゅうの針金等々で、
それらしくディテール。
レンズ部は、
透明アクリルをレンズ状に削り出し、
800番サンドペーパーで
表面に傷を付け、曇らせます。
もちろん、
プロトン砲も、
Fig. 1-29
別スイッチで発光します。
Fig. 1-30
そして、
最後は
目的の、 暗闇での、
火の7日間(風)のシーン。
ただ、一つ残念なのは、
槍に透明ポリカーボネイトを使用したので、
槍全体に、光が回り切りません---------(涙)。
(そのうち、透明度の高い透明アクリル棒に変えます----)
Fig. 1-31
でも、
プロトン砲の発射シーンは
思った以上に
カッコよかったので
結構嬉しかったりします。
------おわり------